[漫画] 青野くんに触りたいから死にたい “1～9巻”

“主人公の刈谷優里と幽霊の青野くんが工夫してつきあっていこうとするけれど、どうしても人間と幽霊の壁を乗り越えられないもどかしさや、憑依され悪霊化していく青野くんがどうなっていくのか、また、たまにあるギャグもとてもおもしろい。主人公だけでなく出てくる登場人物も皆個性的で惹きつけられる。一巻の優里の部屋でのシーンで、「青野くんは幽霊で私は生きているから触れないから、私が死ぬしかない」と泣く優里に、枕を立ててと指示し、枕を自分に見立てて抱きあうというシーンがあるが、そこで優里が「わたしのにおいだ、君を抱いているのにわたしの匂いがする」とまた泣く。その言葉が死んだ人間と生きた人間の取り払えない壁を的確に表現しているなと思った。すごく切なくなった。目の前の人を大事にしようと思った。可愛らしい絵柄なのにかなりぞくっとする場面もあり、先の読めない展開で今後も楽しみにしている。"
オススメ度：★★★★★ (名無しのZipper)